ちっぽけなうさぎのブログ

HSP(HSS)が老年内科医をしています。

仕事行きたくない病

久々に仕事行きたくない病を発症してしまった。
こういう時って、いっそ休んでしまった方が一日で完治するんだろうか。
さすがにそこまでは迷惑かけられんと思って私はいつも遅刻するんだけど。あと30分、の度に、行きたくないなぁ、行きたくないなぁって。
今回みたいに重なってくれればいいんだけど。生理重い病だと休めるのに、心が重い病だと休めない(気分的に)のはどうにもならないもんなのかしら私。どっちも身体が動かないことに変わりないんだけどなぁ。

やる気マンマングローブ

今週のお題はやる気が出な〜い!だそうですけど、
やる気はまじで波がある。
そういう意味ではこの仕事は合ってるとおもう。
朝からむりぽ…な日だって、急変とか急患とかあれば、
否が応でも働くしかない。
やる気スイッチ入れるしかない。てか勝手に入る。
から。
これがデスクワークとかだと、1日だるーんになってしまったりする気がする(私は)。1日ならまだしも、Lowな日が続いたりするので、そうなると良くない、よね多分。
些細なことでテンション爆上がり爆下がりするので、自分でも嫌気が差す。けど、こればかりはしょうがない。
ママから、すぐ不機嫌にならないの!って高校生ぐらいまで言われてたけど、私は人よりきっとブレやすいんだって、割と大人になってから気づいた。
自分の機嫌は自分で取れって標語があるけど、あれ結構難しいよ。

せめて聴覚はコントロール下におきたい

一人で外に出る時はイヤフォンが欠かせません。
更に言うと、朝は聴き慣れた音楽じゃないとだめです。
その時の気分にピッタリ合う音楽じゃないとすごく気持ち悪くていられません。
ベースはスピッツ。マサムネさんの声は落ち着きます。
昔から女性歌手の高い声がどうも苦手で、あまり聴きません。通りの良すぎる声より、少し鼻にかかった声が好みです。
逆に、家にいる時は音楽はかけない。かけるくらいなら自分が歌う。笑

病棟でラジオとか、歌謡曲をかけているのですが、たまにおじいちゃんたちの前でdynamiteとかノリノリ最新曲がかかってることがあって。
いつか踊り出してくれないかと思っているのですが、まだその場面には出逢えていません。

望んでもいないのに働き続ける脳

起きている時は常に何かを考えています。無意識で。
つい最近まで、みんなそうなのかと思ってました。
ぼーっとしてるっていうのが相当難しい。

大抵、次に起こりうるであろう会話のシュミレーションです。患者さんとのICのシュミレーションとか。あとは、明日は朝仕事に行ったらまず何をしたらいいかとか。
あと…気になってる人と話す時の内容とか、喋る順番とか…。照

休日ゴロゴロしていても、常に調べ物しちゃう。ネットサーフィンで次から次へと気になってることを調べてしまう。気づくとすごく頭が疲れていて、考えることをやめるためには寝るしかない。
ベッドに入ってもまだ頭が活発に働いてるんです。だから寝るのが遅くなっちゃう
でも、今週は1時までに寝るのを目標にします
さっそくだいぶ過ぎてるけど

認知症を診断する意味

先日、おばあちゃんをアルツハイマー認知症と診断しました。

認知症を診断する意味って何だと思いますか?
認知症は治らない病気です。
老化の一環ともとれます。
わざわざ診断する必要があるんでしょうか。

私は現状と今後の起こりうることを早めに共有して準備をすることができる。そこに意味があると思います。

うちの病院にも、認知症精査目的の患者さんがいらっしゃいます。大抵の人は変わってしまった患者さんに困っているご家族が連れてくることが多いです。
先生によっては診断して薬の話をして終わりにしてしまう人がいます。きっとその人は医学としてしか認知症のことを考えていないんでしょう。

今、本人や家族が困っていたり、今後もっと辛いことが待っている。でもそれは本人のせいじゃないんだよ、認知症という病気のせいなんだよって言ってあげたい。
そして良くなることのない、仕方のないことなんだってことを、できる限り受け容れられるように努めたい。
そして今後はきっとこれぐらい経つとこういうことが起こりますよって、まだ本人も家族も分かっていない部分を早めに教えてあげたい、そうすることで残りの時間はみんなが幸せに過ごせたらいい。

ちなみにうちのおばあちゃんはアリセプトを開始してから怒りっぽさがなくなりました。本人のキッとした怖い顔つきが減って、笑顔が増えて嬉しいし、介護しているママも喧嘩しなくてよくなって、とてもいい感じです。

人生は限りあるものです。いつまでも元気ではいられない。認知症にもなる。でも、永遠ではないからこそ、残された時間をみんなが大切に、苦痛なく過ごせたらいいと思います。

今いるお年寄りたちは、戦後の大変な時代を生き延びた人達です。大変なこともたくさんあったでしょう。そんな中でも今の日本を頑張って頑張って作ってきてくれた人達です。
血の繋がり関係なく、その人達に感謝して、もっと暖かく見守ってあげることはできませんか。

私たちは皆、歳をとります。そんなに邪険にしないでください。

そういえば、こういう時って自己紹介をするんでしょうか。
それとも、プロフィールにあるからいいんでしょうか。
でも私だったらいちいちプロフィール読まないから、書こう。

今のところまだ老年内科医をしています。高齢者の専門家です。悩める高齢者どんとこい。みんな幸せにしたい。

最近、大好きな「実の」おばあちゃんの主治医になりました。認知症要介護のおばあちゃんが幸せに残りの時間を過ごすためにどうしたらいいか、孫として、老年内科医として、考えたいと思っています。

一方、とってもHSPで、生きてて困ることも多いので、そういうことも書き起こしておこうと思います。
数年前に初めてHSPという概念を知って、自分じゃん!ととても驚きました。HSSなんて言葉も出てきて、なかなかやっかいだな自分、と思っています。

今は仕事が生活の中心なので、
HSP(HSS)が医者をやったら」的な内容も多いかもしれません。
医者をやるには辛い性質です。(自分で言うのも何だけど)世のため人のためにはとってもいいけど、自分自身の代償が大きすぎる…。

あ、文章力を鍛える場にもなりそうですねこれは。
生まれてこの方文字が好きです。読書も書道も。